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【035】中世ヨーロッパの歴史中世の秋の時代Ⅱ
2009年春
講座番号 | 035 |
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開催日 | 2009/05/20 ~ 2009/07/15 |
曜日 | 水 |
時間 | 15:00 ~ 16:30 |
回数 | 全5回 |
定員 | 25名 |
最少催行人数 | 8名 |
受講料 | 15,000円 |
教材費(全員対象) |
講座詳細
ホイジンガは、「中世の秋」は中世文化が豊熟し、また枯死する季節である。しかし、その豊熟と枯死 が作る豊かな土壌に新しい文化が養分を吸い、やがて花を咲かせる、と考えました。 当時、パリに住んで日記をつけていた人が、セーヌ川の洪水を観察して、「高さにして2尺ほど昨年の 出水を上回った」と書く。ヘンリー王が、「馬上槍試合は後にしよう。まず敵を討ちに出かけよう」と 指令する。日記の筆者やヘンリー王のこの言動には、中世を乗り越える視線が感じ取れます。
注意事項
*参考図書:『中世ヨーロッパの歴史』(講談社 学術文庫)、ヨーハン・ホイジンガ『中世の秋』 (堀越孝一訳、中公クラシックスW1,4) 講座開始後、講師よりご案内いたします。
講師
堀越孝一(ホリコシコウイチ) 学習院大学名誉教授
【プロフィール】
1933年東京に生まれる。学習院大学名誉教授。テキストに掲げた著述の他『ブルゴーニュ家』(講談社現代新書)『わが梁塵秘抄』(図書新聞)など著述は多岐にわたるが、ホイジンガの『中世の秋』(中央公論新社)をはじめ翻訳物も数多い。とりわけ『ヴィヨン遺言詩注釈』は、著述と翻訳の両面にわたる大部の仕事で、1997年から2002年にかけて小沢書店から4冊本を出版。現在、悠書館から再刊中。また、『パリの住人の日記』訳注の仕事も開始。すでに第1巻、第2巻を八坂書房から刊行し、引き続き第3巻刊行の作業中。
講座スケジュール
回 | 実施日 | 時間 | 講座内容 | 担当講師 |
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1 | 5/20(水) | 15:00~16:30 | カンタベリー物語 チョーサーが序文に書いた人物群像が 生活の様子を映している |
堀越 孝一 |
2 | 6/3(水) | 15:00~16:30 | アザンクールの戦い イングランド王家が百年戦争を再開して ノルマンディーを占領した |
堀越 孝一 |
3 | 6/17(水) | 15:00~16:30 | オルレアンの戦い ジャンヌダルクが歴史に華々しく登場して 伝説の中に姿を消した |
堀越 孝一 |
4 | 7/1(水) | 15:00~16:30 | 金羊毛騎士団 ブルゴーニュ侯家が南と北の領国を合わせて 一つの国を作ろうとした |
堀越 孝一 |
5 | 7/15(水) | 15:00~16:30 | ヴィヨン遺言詩集 平和と戦争の歴史が一冊の日記と詩集のうちに 美しく記録された |
堀越 孝一 |