【211】カミュ『異邦人』を読み直すNEW!

2018年春

受付終了
講座番号 211
開催日 2018/08/06 ~ 2018/08/08
曜日 月,火,水
時間 15:00 ~ 16:30
回数 全3回
定員 30名
最少催行人数 8名
受講料 9,720円
教材費(全員対象)

講座詳細

20世紀文学の古典として名高いカミュの『異邦人』は、「不条理」の思想を表現した作品として読まれてきました。母の死に涙一つこぼさず、「太陽のせい」で人を殺害する主人公ムルソー。しかし本当に彼は理解不能な「異邦人」なのでしょうか。本講座では、「不条理」というレッテルを取り払いテクストそのものを読み直すことで、別のムルソー像を、そして作品の裏に流れる「植民地アルジェリア」のテーマを浮き彫りにしたいと思います。(テクストは日本語訳を使います)

講師

鈴木雅生(スズキマサオ) 学習院大学教授

【プロフィール】
1971年生まれ。東京大学文学部卒、同大学大学院人文社会系研究科博士課程満期退学。
パリ・ソルボンヌ大学にて博士号取得。専攻はフランス近現代文学、とくに2008年にノーベル文学賞を受賞したル・クレジオを軸に研究している。著書に J.-M.G. Le Clezio: evolution spirituelle et litteraire (L'Harmattan)、『フランス文化事典』(共編著、丸善出版)など。訳書にル・クレジオ『地上の見知らぬ少年』(河出書房新社、第16回日仏翻訳文学賞)、サン=テグジュペリ『戦う操縦士』(光文社古典新訳文庫)、ベルナルダン・ド・サン=ピエール『ポールとヴィルジニー』(光文社古典新訳文庫)、クノー『きびしい冬』(水声社)など。

講座スケジュール

実施日 時間 講座内容 担当講師
1 8/6(月) 15:00~16:30 異邦人「きょう、ママンが死んだ」 鈴木 雅生
2 8/7(火) 15:00~16:30 異邦人「それは太陽のせいだ」 鈴木 雅生
3 8/8(水) 15:00~16:30 異邦人「私の内部で何かが裂けた」 鈴木 雅生

受付終了

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