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【039】中世ヨーロッパの歴史を読む(6)
2016年秋
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講座番号 | 039 |
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開催日 | 2016/10/05 ~ 2016/11/30 |
曜日 | 水 |
時間 | 15:00 ~ 16:30 |
回数 | 全5回 |
定員 | 30名 |
最少催行人数 | 8名 |
受講料 | 15,000円 |
教材費(全員対象) |
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- 中世ヨーロッパの歴史 (講談社学術文庫)1,400円
講座詳細
個別の出来事に一般的傾向が映っている。わたしは歴史をそういうふうに考えていて、いったん講義がはじまると、講師自身がおもしろくなって、出来事がこうも見える、ああも見えるといじくりまわす。絵も見えると、絵を持ち出す。今回の連続講座はこれで終わりです。よくお付き合いくださいました。ありがとうございます。
講師
堀越孝一(ホリコシコウイチ) 学習院大学名誉教授
【プロフィール】
1933年東京に生まれる。学習院大学名誉教授。テキストに掲げた著述の他『ブルゴーニュ家』(講談社現代新書)『わが梁塵秘抄』(図書新聞)など著述は多岐にわたるが、ホイジンガの『中世の秋』(中央公論新社)をはじめ翻訳物も数多い。とりわけ『ヴィヨン遺言詩注釈』は、著述と翻訳の両面にわたる大部の仕事で、1997年から2002年にかけて小沢書店から4冊本を出版。現在、悠書館から再刊中。また、『パリの住人の日記』訳注の仕事も開始。すでに第1巻、第2巻を八坂書房から刊行し、引き続き第3巻刊行の作業中。
講座スケジュール
回 | 実施日 | 時間 | 講座内容 | 担当講師 |
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1 | 10/5(水) | 15:00~16:30 | ブルグーン家は北と南に領国が分かれていた。国家の経営はいかにあるべきか。フィリップ・ル・ボンの家来衆は賢かった。領国のすべてから均等に「金羊毛騎士」を選出し、その集会を侯の意思伝達と協議の場とすると決めた。 | 堀越 孝一 |
2 | 10/19(水) | 15:00~16:30 | シェイクスピアの『ヘンリー6 世』はなんと3 部作の長尺物。ランカスター家とヨーク家の杭争が彩りゆたかに描かれている。演劇に「ばら戦争」の現実が映っている。 | 堀越 孝一 |
3 | 11/2(水) | 15:00~16:30 | ピレネー山脈の東南麓ルシオンはアラゴン王領だったのをルイ11世がフランス王領に直した。ルイは即位してすぐ、ルシオンに兵を入れた。『ヴィヨン遺言詩集』が締め括りのバラッドでこの「いくさ旅」を歌っている。 | 堀越 孝一 |
4 | 11/16(水) | 15:00~16:30 | 4 代目ブルグーン侯シャルルはフランス王国の枠取りのことなんか気にかけない。かれはフランスとドイツのあいだに王国をたてようとはかった。人はかれを「むこうみず」とあだなした。 | 堀越 孝一 |
5 | 11/30(水) | 15:00~16:30 | 「専属臣従礼」などとめんどうなことはもういうなと、王に就任したばかりのルイはブルターン侯に釘を刺す。もう封建王制ではない。王と臣下の関係だとパンチをかませたかっこうである。 | 堀越 孝一 |