【G02】R.H.ブライスと学習院  【対面講座】
昭和天皇「人間宣言」の起草に参加

2023年春

受付終了
講座番号 G02
開催日 2023/05/18
曜日
時間 13:30 ~ 16:00
回数 全1回
定員 50名
最少催行人数 8名
受講料 2,200円
教材費(全員対象)

講座詳細

英国出身のR.H. ブライスは、日本統治下の朝鮮・京城で15年間英語教師を務めた後、昭和15年に来日し、終戦間もない同20年12月に学習院の英語教師になり、上皇陛下の家庭教師も務めました。昭和天皇の「人間宣言」の起草に参加するとともに、当時官立学校であった学習院を存続の危機から救うべくGHQ との交渉役を務め、尽力しました。京城在住中、禅の修行を始めたことをきっかけに日本の俳句に傾倒し、戦時中収容されていた外国人抑留所で禅や俳句を紹介する本を執筆し、吉田茂の援助を得て出版されました。本講座では、ブライスの生涯を小説で描いたアラン・スペンス教授と、同教授と在エディンバラ総領事時代から旧知の松永大介教授にお話しいただきます。禅や俳句の研究者として来日し、鈴木大拙を生涯の師と仰ぎながら日本への帰化を強く希望したブライスの一面も禅への造詣が深い両先生の観点から繙きます。

この講座は学習院大学創立百周年記念会館の教室で行います。

講師

AlanSpence(アランスペンス) アバディーン大学名誉教授・詩人・小説家

【プロフィール】
スコットランド・グラスゴー生まれ。エディンバラ在住の詩人、小説家、脚本家。大学
ではクリエイティブライティングを受け持つ。グラスゴー大学で英文学と哲学を学び、20代から瞑想を実践し、東洋哲学、特に禅に関心を持つようになる。1975年から5つの英語俳句集を発表し、2017年にはエディンバラ市・桂冠詩人に任じられた。2006年出版の小説The Pure Landは幕末から明治の日本で活躍したトーマス・ブレーク・グラバーを、2014年出版のNight Boatは白隠禅師を題材とした。2023年に出版されるMister Timeless Blyth(Tuttle Publishing)は戦後、学習院大学で教鞭をとり、俳句・川柳を海外に紹介した英国人R.H. ブライスの生涯を描いた。ブライスは昭和天皇の「人間宣言」の起草者としても知られている。スペンスはこの小説の執筆にあたり、2019年に学習院大学史料館で調査を行ったことで多くの「インスピレーションを得た」と語る。1990年からスコットランドで数々の文芸賞を受賞。2018年、長年の執筆と俳句を通じた日英文化交流に対する功績に対し旭日小綬章が授賞された。

松永大介(マツナガダイスケ) 大阪学院大学教授、前在エチオピア特命全権大使

【プロフィール】
1985年 スタンフォード大学経営学修士(MBA)。1979年 東京大学 専攻:国際関係論、副専攻:経済学。1976~77年 米国イリノイ大学にで経済学、農業経済学を履修。1979~80年日本銀行。1987~02年 歴代総理・外相の英語通訳を務める。2000~02年 宮内庁御用掛(英語ご通訳)。2001~02年 外務省国際報道官(国際メディア担当)。2002~05年DAC(開発援助委員会)日本代表、OECD代表部参事官その後公使。2005~08年 在ベトナム大使館公使(次席)、2008~12年 在香港主席領事、2012~14年 在ドバイ総領事。2014~16年JOGMEC(石油天然ガス・金属鉱物資源機構)特命参与。2016~18年 在エディンバラ総領事、2018~20年 在エチオピア特命全権大使。2022年 大阪学院大学教授(外国語学部)、現在に至る。

講座スケジュール

実施日 時間 講座内容 担当講師
1 5/18(木) 13:30~16:00 ①13:30~14:30  松永大介教授:「アラン先生、そしてブライスとの出会い」
②14:40~16:00  アラン・スペンス教授:「Mister Timeless Blythを書いて」(松永教授通訳)
Alan Spence
松永 大介

受付終了

申込リストを確認する

<<講座一覧に戻る

↑ページの先頭へ

Copyright © 2008 Gakushuin Sakura Academy. All rights reserved.