【032】デカルト・スピノザ・ライプニッツ【Zoom講座】
近世哲学史の巨人たち

2024年春

講座番号 032
開催日 2024/05/25 ~ 2024/06/22
曜日
時間 13:15 ~ 14:45
回数 全3回
定員 30名
最少催行人数 8名
受講料 9,900円
教材費(全員対象)

講座詳細

21世紀も4分の1近くが経過した現在、「ポスト近代」という標語が叫ばれて既に久しく、哲学界の嗜好・流行はいっそう現代思想に傾き、それにともない哲学史そのものへの関心も、ごく専門的な研究を別にすれば収縮の一途を辿っているようにも見受けられます。しかしそもそも「近代」(モダン)とは何でしょうか? いま「近代」の意味にをあらためて確認しておくことは、この現代という時代の特徴と動向を見定めるうえでおおいに有意義であると思われます。西洋近代において、中世までの神中心的主義から人間中心主義への大転換が起きたといわれます。とくに合理主義の系譜に属する哲学では、方法論や認識論をふまえつつ、「自我」、「理性」、「身体」等の概念が形成されて行きます。そして、感覚に依存せず理性で判断する主体という観念は、以後現代に至るまで市民社会の前提となります。主体という観念は現代思想では批判に晒されていますが、それでも「自由で独立した個人」そのものは依然有効でしょう。本講座では、とくに、哲学と自然科学の大変革の世紀とされる17世紀に画期的な業績をのこしたデカルト、スピノザ、ライプニッツをとりあげます。

注意事項

講師がプリントを用意いたします。また、参考文献については、講座中にそのつど御案内します。

講師

酒井潔(サカイキヨシ) 学習院大学名誉教授

【プロフィール】
1974年京都大学文学部哲学科卒業。1982年京都大学大学院文学研究科哲学専攻博士課程修了。日本学術振興会奨励研究員、京都女子大学専任講師、岡山大学助教授を経て1995年より学習院大学文学部哲学科教授。専攻は哲学・哲学史。ライプニッツ、カント、ハイデッガーを中心とした近現代ドイツ哲学が専門領域。現象学、形而上学、比較思想のアプロ―チから研究している。2009年~現在

講座スケジュール

実施日 時間 講座内容 担当講師
1 5/25(土) 13:15~14:45 近世哲学の原点-デカルト:「我思う、ゆえに我あり」 酒井 潔
2 6/8(土) 13:15~14:45 近世哲学の異端-スピノザ:「神即自然」 酒井 潔
3 6/22(土) 13:15~14:45 近世哲学の総合-ライプニッツ:「モナド」 酒井 潔

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