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【034】ザルツブルクの社会史をたどる(4) 【対面講座】
隣人愛から不寛容へ:魔女狩りとプロテスタント追放の時代
講座番号 | 034 |
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開催日 | 2024/05/18 ~ 2024/06/29 |
曜日 | 土 |
時間 | 15:15 ~ 16:45 |
回数 | 全3回 |
定員 | 30名 |
最少催行人数 | 8名 |
受講料 | 9,900円 |
教材費(全員対象) |
講座詳細
危機の17世紀、三十年戦争から距離を置いて人口を増加させバロック都市を建設したザルツブルク大司教領でしたが、社会にひずみが現れます。人口増大に食糧生産が追いつかず、物乞いや流浪する民が増え続けました。社会不安が昂じる中、異分子を摘発・排除する側に立つことで自らの身を安全にしたいという心性が最悪な形をとります。それが魔女狩りと異宗派の追放でした。18世紀ザルツブルクは現代からみて対岸の火事でしょうか。
この講座は学習院大学南1号館の教室で行います。
注意事項
2022年秋から続くシリーズですが、今回から参加される受講者の方にも配慮し、時代背景の理解に必要な基本事項を解説しつつ進める予定です。
講師
後藤秀和(ゴトウヒデカズ) 慶應義塾大学講師
【プロフィール】
1997年学習院大学文学部史学科卒業。2000年学習院大学人文科学研究科史学専攻博士前期課程修了。元学習院大学文学部助手。専門はヨーロッパ近世近代社会史。テーマとしては食・動物・家畜・農村世帯構造など、地域としてはザルツブルク(オーストリア)に重点をおいて研究を進めている。慶應義塾大学、日本大学非常勤講師。「聖界領邦ザルツブルクとその世俗化」大津留厚・水野博子・河野淳・岩崎周一編『ハプスブルク史研究入門』(昭和堂)
講座スケジュール
回 | 実施日 | 時間 | 講座内容 | 担当講師 |
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1 | 5/18(土) | 15:15~16:45 | 三十年戦争後のヨーロッパとザルツブルク バロック都市建築の継続と経済の衰退傾向 |
後藤 秀和 |
2 | 6/8(土) | 15:15~16:45 | 不寛容の集団心性(1) ザルツブルクの魔女裁判 | 後藤 秀和 |
3 | 6/29(土) | 15:15~16:45 | 不寛容の集団心性(2) 1731~32年のプロテスタント大追放 | 後藤 秀和 |